1→解説:
1) 無痛性リンパ節腫大を呈する。
正解の選択肢です。悪性リンパ腫の典型的な症状の一つに、痛みを伴わないリンパ節の腫大があります。これはがん細胞がリンパ節に集まり、徐々に増殖することによって生じます。
2) 異型リンパ球が増加する。
これは悪性リンパ腫に関連する症状で間違っていませんが、異型リンパ球の増加は特定の悪性リンパ腫だけでなく他の血液の異常や感染症などでも見られる現象であるため、最も特徴的な症状とは言えません。
3) 遺伝性疾患である。
この選択肢は間違いです。悪性リンパ腫は遺伝性の疾患ではなく、環境因子やウイルス感染、免疫系の異常など、様々な要因が関となると考えられています。
4) 抗菌薬が著効する。
この選択肢も間違いです。悪性リンパ腫はがんの一種であり、抗菌薬(抗生物質)では治療できません。悪性リンパ腫の治療には化学療法、放射線療法、免疫療法、しばしば組み合わせた複数の治療方法が用いられます。