第24回国家試験 午後21
50際の男性。高所作業中に転落し、胸髄損傷をきたし6ヵ月が経過している。
完全麻痺症状があるが、上肢機能は正常で、車いすを利用した外出も可能な機能まで回復している。
膀胱直腸機能障害があり、尿道カテーテルがはずせない。今後の方針で最も適切なのはどれか。
正解!
不正解 答え 3
1→「3」の解説を参照
2→「3」の解説を参照
3→本症例は、胸髄損傷による膀胱直腸障害、すなわち仙髄の排尿反射が残存しているために起こる自動膀胱(尿閉・尿失禁・随意排尿不能など)になっていて、尿道カテーテルが外せない状態を呈していると考えられる。脊髄損傷患者に対する排尿方法はさまざまあるが、尿道カテーテルが外せない状態の場合、腹壁徒手圧迫や排尿反射誘発を用いた排尿訓練を行うが、その選択肢はなく、上肢機能は正常なため自己間歇導尿法を指導が正しいと考えられる。
4→「3」の解説を参照