1→頚反射は脳幹を中枢とする反射である。頭と頚の位置関係が頸椎の上部の関節、靭帯の受容器と頚筋の筋紡錘によって感覚され、この情報に基づいて姿勢反射が起こる。頚を一側に傾けると同側の手足が伸展し、対側の手足が屈曲する。
2→屈曲反射とは別名逃避反射とも呼ばれる。痛みや熱刺激などで同側の屈筋が自動的に屈曲する。刺激と同時に求心性繊維のⅢ線維が脊髄を介して遠心性繊維のα運動ニューロンとなり、対象の筋を屈曲させる。
3→立ち直り反射は脳幹を中枢とする反射である。例えば猫を空中から落とすとまず頭を水平に戻し、体を起こして四肢で着地する反射がみられる。
4→前庭迷路反射とは頭の位置を前庭器官の耳石器が感知してそれを修復するために起こる反射であり、脳幹における反射である。