1→エストロゲンは妊娠経過とともに増加し、分娩開始時にピークに達する。妊娠中のエストロゲンは子宮筋を肥大させオキシトシンの感受性を高め、子宮頚管の肥大と柔軟化を促進し分娩の準備を促す。
2→プロラクチンは乳腺の発育と乳汁分泌を促進する。乳腺の発育には成長ホルモン・インスリン・コルチゾールなども関係する。
3→プロゲステロンは妊娠8週頃までは妊娠黄体で産生・分泌されるが、それ以降では胎盤で産生されるようになり妊娠黄体は退行していく。
4→ヒト絨毛性ゴナドトロピンは受精後9~10日で分泌が始まり血中濃度が急速に上昇し、妊娠8~10週でピークになる。それ以降は分泌量が徐々に減り妊娠末期まで一定のレベルを維持する。妊娠初期で大量分泌されることで月経黄体から妊娠黄体へ機能変化する。また免疫制御効果を持ち母体にとって異物である胎児の拒絶を防いでいると考えられている。