1→選択肢1) 手関節軽度屈曲位
第5中手骨頸部骨折は、メタカーパルボーン(中手骨)の一つの頚部に生じる骨折です。固定治療の際には、それぞれの関節を最適な肢位に保持することが重要ですが、手関節は軽度屈曲よりもむしろ伸展位で固定するのが一般的です。手関節の伸展位では手のアーチを保持して、適切な機能回復とともに適切な握力の回復を促しやすいため、手関節軽度屈曲位での固定は推奨されません。選択肢1が正解です。
選択肢2) MP関節40〜70度屈曲位
MP関節(メタカルポファランジアル関節)は、中手骨と第一指骨が組み合わされている関節です。この関節を適度に屈曲して固定することで、関節の機能を維持しやすくなります。MP関節の40〜70度屈曲位は適切な固定肢位とされています。
選択肢3) PIP関節軽度屈曲位
PIP関節(指節間関節)も中手骨頸部骨折の治療において、軽度の屈曲位で固定することが適切です。これにより関節の機能維持が図れます。
選択肢4) DIP関節軽度屈曲位
DIP関節(遠位指節間関節)を軽度屈曲して固定することも、関節の機能を保持し、適切な固定を行う上で有効です。