1→1) 受傷機序を再現する。
この選択肢は誤っています。肩関節烏口下脱臼の整復後には、受傷機序を再現することは避けるべきです。再現すると、再脱臼のリスクがあるため、治療後の確認では行わない手順です。選択肢1が正解です。
2) 骨頭の位置を触知する。
整復後には骨頭の位置を触知することは重要です。整復がしっかりと行われたかどうかの確認のために、脱臼した側の骨頭が正常な位置にあるかを触診により確認します。この選択肢は正しい確認方法の一つです。
3) 健側との外観を比較する。
整復後の確認で、関節の外観を健側と比較することは妥当です。これによって腫脹の程度や異常な位置関係にある場合の異常を視診により評価できます。したがって、この選択肢も正しい操作と言えます。
4) 関節の自動介助運動を行う。
整復後の関節運動は、適切な範囲と強度で慎重に行うことが重要です。痛みや不安定感がないかを確認しつつ、優しく動かしていくのが望ましいです。ただし、激しい運動や不適切な方法で行うと再脱臼などのリスクが高まるため、注意が必要です。この選択肢は一般的なケアの一環として正しいですが、個々の患者の状態に応じて適宜調整する必要があります。