1→正解は「4.副甲状腺ホルモン」で、このホルモンの受容体が細胞表面にあることを説明します。
選択肢1:ビタミンD
ビタミンDの受容体は細胞内受容体の一つであり、細胞内に位置しています。このため、ビタミンDが結合すると、受容体が核内に移動し遺伝子の発現を調節するため、細胞表面には受容体が存在しません。この選択肢は不正確です。
選択肢2:アンドロゲン
アンドロゲン(男性ホルモン)も細胞内受容体に結合します。これらの受容体も核内で活性化し、遺伝子の転写を直接調節するため、細胞表面には存在しません。この選択肢も不正確です。
選択肢3:アルドステロン
アルドステロンも細胞内の受容体に結合するミネラルコルチコイドの一種です。この受容体も細胞の内部に位置しており、遺伝子発現を調節します。したがって、この選択肢も不正確です。
選択肢4:副甲状腺ホルモン
副甲状腺ホルモンは、細胞表面のGタンパク質共役受容体に結合します。このホルモンはカルシウムとリンの代謝を調節するため、その受容体は細胞表面にあり、細胞外の変化に迅速に反応することが可能です。この選択肢の記述は正確であり、答えとして正しいです。