1→「胸骨骨折」についての正解は「2.胸骨体の骨折が多い」です。それぞれの選択肢に対する解説を以下に示します。
選択肢1:介達外力によるものが多い。
胸骨骨折は通常、直接的な外力によるものが多く、介達外力(間接的な力)によって発生することは比較的少ないです。直接的な外力とは、例えば交通事故や高所からの落下などで胸部に強い打撃を受けた場合を指します。
選択肢2:胸骨体の骨折が多い。
胸骨は頸部から体部、剣状突起の順に構成されていますが、胸骨体部はその中間に位置し、外力が直接作用しやすいため骨折が最も多い部位とされています。これが正解です。
選択肢3:斜骨折が最も多い。
胸骨骨折では、横骨折が一般的です。斜骨折は比較的まれであり、通常の外力が作用した際には胸骨が横方向に割れることが多いため、この選択肢は不正解です。
選択肢4:胸式呼吸がみられる。
胸骨骨折の場合、胸部の痛みによって胸式呼吸が困難となり、むしろ腹式呼吸が主になることが多いです。したがって、胸式呼吸が顕著になるというのは通常の所見ではありません。
以上の解説から、選択肢2の「胸骨体の骨折が多い」が胸骨骨折の特徴として正しいことが確認できます。胸骨骨折の診断においては、この部位の損傷の有無を確認することが重要です。