1→選択肢1) 高齢者に好発する。
肩鎖関節の上方脱臼は、通常、スポーツなどの突然かつ直接的な負荷によって若年層で発生することが多いため、高齢者に好発するという記述は誤っています。高齢者よりも、スポーツ選手や若年層の肩の外傷や事故による負傷で見られることが一般的です。選択肢1が正解です。
選択肢2) トッシー分類がある。
肩鎖関節脱臼には、その程度を分類するためにトッシー分類(Allman分類とも言われる)があります。この分類では、骨折や脱臼の程度によってⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度に分類されます。したがって、この選択肢は正確な情報を含んでいます。
選択肢3) 直達外力による発生が多い。
肩鎖関節の上方脱臼は、たいていは肩に直接力が加わることによって発生します。例えば、スポーツでの衝突や交通事故などがその典型例です。このような直接の外傷が脱臼の主な原因であり、この選択肢は正しい記述をしています。
選択肢4) 鎖骨遠位端が上方に転位する。
肩鎖関節の上方脱臼では、実際に鎖骨の遠位端(肩に近い端)が肩甲骨(特に肩甲骨の喙突起)の上方に移動することにより発生します。そのため、この選択肢の記述も正しいです。