1→1) アドレナリンを分泌する。
副腎皮質ではなく、副腎髄質がアドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)というカテコラミン類を分泌します。したがって、この選択肢は誤りです。
2) 3層の組織構造をとる。
正解です。副腎皮質は3つの異なる層から構成されており、外側から順に網状帯(ゾナ・レティキュラリス)、束状帯(ゾナ・ファシキュラータ)、球状帯(ゾナ・グロメルローサ)と呼ばれています。それぞれの層で異なる種類のホルモンが生成され、体のさまざまな機能を調節しています。
3) 外肺葉由来である。
この選択肢は誤っています。副腎皮質は中胚葉由来の組織です。胚発生の初期に、中胚葉から分化して副腎十二指腸峡部が形成され、その一部が副腎皮質に発展します。
4) 中心静脈が走る。
副腎皮質ではなく、副腎の中心を走るのは副腎中心静脈です。これは副腎内部を通って、副腎髄質から分泌されたアドレナリンなどのホルモンを全身に運ぶ血管です。副腎皮質における血流は網状から球状帯へと放射状に流れています。よって、この選択肢は正しくありません。
したがって、「選択肢2が正解です。」