1→1) 眼窩上神経
眼窩上神経は三叉神経の第一枝である眼神経(V1)の枝であり、感覚線維を含んでいますが、副交感神経線維は含んでいません。この神経は前頭部、まぶたの上部、そして頭皮への感覚を司っています。
2) 眼窩下神経
眼窩下神経も三叉神経の第二枝である上顎神経(V2)の枝であり、主に感覚線維を含んでいますが、こちらも副交感神経線維は含んでいません。眼窩下神経は下眼瞼、上顎、上歯を経由し感覚を伝える役割を持っています。
3) 動眼神経
選択肢3が正解です。動眼神経(第三脳神経)は、眼球運動を担う運動線維と共に、瞳孔を縮小させる括約筋や毛様体筋を支配する副交感神経線維を含んでいます。これらの筋肉は、光の強さに応じて瞳孔の大きさを調整したり、レンズの形を変えて近視点調節を行うことに関与します。
4) 視神経
視神経(第二脳神経)は視覚情報を脳へ伝達するための感覚線維のみを含んでいます。この神経は副交感神経線維を含んでいません。視神経は、眼球から脳の後頭葉までを繋ぐ役割を果たし、私たちが視覚を得るために不可欠です。
したがって、副交感神経線維を含む神経は動眼神経で、選択肢3が正解です。