1→不安定型コーレス骨折の定義について以下に解説します。
1) 高度な粉砕 - 不安定型コーレス骨折においては、高度な粉砕が見られることがあります。これは骨折部位が細かく砕けている状態であり、整復や固定が難しいことを意味します。そのため、この選択肢は不正解です。
2) 関節内骨折 - コーレス骨折では関節面を含む骨折が起こることがあり、これが関節内骨折を示しています。関節面にダメージがあると、長期的な関節の不調や変形性関節症を引き起こすリスクが高まります。これも不安定型コーレス骨折の一つの特徴ですので、この選択肢は不正解です。
3) 整復後の再転位 - 不安定型コーレス骨折には整復後に再び骨折がずれてしまう(再転位)リスクがあります。これは不安定な状態であることを示し、骨折がより複雑で治療が困難であることを意味します。したがって、この選択肢は不正解です。
4) 背側傾斜角10度 - コーレス骨折の不安定性を評価する際には、通常、変形の度合いが重要視されます。特に背側傾斜角が一定の度数以上であれば不安定型と分類されることがありますが、その傾斜角は20度以上とされています。したがって、背側傾斜角が10度では不安定型とは言えず、この選択肢が誤りであります。
選択肢4が正解です。