1→コッヘル法は、肩関節烏口下脱臼の整復法のひとつです。コッヘル法の手順を正確に把握することは柔道整復師にとって重要です。次の第2操作について解説します。
1) 外転 - 正しくない
外転は、腕が体から離れる方向に動くことを指します。コッヘル法においては、第1操作で腕を少し外転させることがありますが、第2操作においては外転は行いません。したがって、この選択肢は誤りです。
2) 内転 - 正解
内転は、腕が体の中心に向かって動くことを指します。コッヘル法での第1操作後には、第2操作で患者の外側に立った治療師が、患者の腕を軽く内転させます。これにより、肩甲骨を固定しやすくなります。よって、この選択肢は正解です。
3) 外旋 - 正解
外旋は、腕を体の中心から外側に回す動きですが、コッヘル法の文脈で言う外旋は、肘関節が90度に屈曲された状態で前腕を外側に回す動作を指します。これにより、脱臼した烏口突起の前面を、烏口突起のくぼみに結びつけるための動きをサポートします。この選択肢も正解です。
4) 内旋 - 正しくない
内旋は、腕を体中央に向かって内側に回す動作です。コッヘル法で肩関節を内旋させる操作は、第1操作に含まれますが、第2操作には含まれません。よってこの選択肢は誤りです。
総合すると、選択肢2・選択肢3が肩関節烏口下脱臼に対するコッヘル法での第2操作に該当します。