1→下腿三頭筋、すなわち腓腹筋とヒラメ筋からなる筋肉群は、膝関節の屈曲と足関節の底屈を担う筋肉です。肉離れが起こりやすいのは、筋肉が同時に伸張されている状態です。以下、選択肢ごとの解説です。
1) 膝関節伸展ーー足関節背屈
下腿三頭筋は、膝関節の伸展に関与していないものの、足関節の背屈時には伸張されるため、ここで肉離れが生じやすい状態になります。選択肢1が正解です。
2) 膝関節伸展ーー足関節底屈
膝関節の伸展は下腿三頭筋に影響を与えませんが、足関節の底屈は下腿三頭筋を緩める動きであるため、この状態では肉離れは起こりにくいです。従って、この組み合わせは肉離れが生じる状態とは言えません。
3) 膝関節屈曲ーー足関節背屈
膝関節屈曲時には下腿三頭筋は緩められ、足関節の背屈では下腿三頭筋が伸張されます。しかし、膝が屈曲している状態では下腿三頭筋は十分伸張されていないため、肉離れが発生しにくいです。
4) 膝関節屈曲ーー足関節底屈
膝関節が屈曲し、足関節も底屈している場合、下腿三頭筋は伸張されていません。この組み合わせでは筋肉は緩んでおり、肉離れが発生しにくいと考えられます。