1→医師法は、日本における医師の資格や行動に関する基本的な法律です。それぞれの選択肢に関する医師法の内容を下記に解説いたします。
1) 無診察治療が可能である。 - これは誤りです。医師法第20条で診察を行わずに治療をすること、いわゆる「無診察治療」が禁止されています。正しい質の高い医療提供を保証するため、適切な診断が必須とされています。
2) 守秘義務の規定がある。 - これは正しいですがここでは正解ではありません。医師法第21条には、医師は職務上知り得た秘密を守る義務が規定されています。これは患者のプライバシー保護のための重要な原則です。
3) 保健指導の義務がある。 - 「選択肢3が正解です。」医師法では、医師には予防医学の推進を含む公衆衛生の向上に努める義務が規定されています。これには患者さんに対する保健指導も含まれ、社会全体の健康の維持・向上を目指す責任が医師に課せられています。
4) 診療録の保存は3年である。 - これは誤りです。医師法では診療録の保存期間を明示していませんが、関連する法規では通常、診療録の保存期間を5年以上とすることが求められています。例えば、医療法では5年以上、健康保険法においても5年以上の保存が必要とされています。
以上の解説を踏まえると、医師法で正しいのは「選択肢2」と「選択肢3」ですが、この問題で正解とされているのは「選択肢3」のみとなっています。