1→喉頭で複数あるのは披裂軟骨です。以下、それぞれの解説を行います。
1) 甲状軟骨
甲状軟骨は喉頭の最大の軟骨であり、アダムのリンゴとして知られている部位です。喉頭での保護と声帯の支持の役割を果たしています。甲状軟骨は一対ではなく、1つの構造物として存在します。
2) 喉頭蓋軟骨
喉頭蓋軟骨は、飲食物が気管へ入るのを防ぐために喉頭の入り口を塞ぐ役割を持っています。嚥下時には前方に傾いて気管を保護します。これもまた喉頭に1つのみ存在します。
3) 披裂軟骨
披裂軟骨は、声帯のテンションを調節する小さな対になる軟骨です。これらは甲状軟骨の後ろ側に位置し、縦の筋肉によって動かされることで、声の高さを調節します。喉頭で複数存在するのは披裂軟骨であり、選択肢3が正解です。
4) 輪状軟骨
輪状軟骨は甲状軟骨の下に位置し、喉頭の構造を保持するための重要な軟骨です。名前が示す通り、輪の形をしており、喉頭を気管につなげる役割を持っています。これも喉頭に1つのみ存在します。