1→副交感性線維は、体の内臓の活動を支配し、通常は体の活動を抑制しリラックスさせる働きをします。副交感性線維を含む脳神経は、以下の通りです。
1) 3 — 第三脳神経(動眼神経)は目の筋肉を支配しますが、これには副交感性線維も含まれており、瞳孔を縮小させる働きがあります。ただし、他の副交感性線維を含む脳神経を考慮すると、個数としては正解ではありません。
2) 4 — 第四脳神経(滑車神経)は外眼筋の一つを支配しますが、これは副交感性線維を含みません。したがって、この選択肢は誤りです。
3) 5 — 第五脳神経(三叉神経)は顔面の感覚と咬筋などの筋肉を支配しますが、副交感性線維は含んでいません。この選択肢も正解ではありません。
4) 6 — 第六脳神経(外転神経)は、外眼筋の一つを支配しますが、副交感性線維を含む神経ではありません。したがって、この選択肢も誤りです。
実際には、副交感性線維を含む脳神経は以下の四つです:
- 第三脳神経(動眼神経)
- 第七脳神経(顔面神経)
- 第九脳神経(舌咽神経)
- 第十脳神経(迷走神経)
よって、これらを数えると副交感性線維を含む脳神経は「4つ」となり、問題文の選択肢のうち、正しい答えは存在しません。正解は「選択肢2」ではなく、「存在しない」が正解になるため、本問題は誤りがあります。それぞれの脳神経が副交感性線維を含むか否かは、解剖学や生理学の基本知識として重要ですが、この問題の選択肢は間違った情報を含んでいることに注意が必要です。