1→1) 乳酸
筋肉で高強度の運動が行われると、酸素の供給が追いつかず乳酸発酵という過程が行われることにより乳酸が生成されます。これは、筋肉においてエネルギーを供給する際の副産物であり、乳酸が蓄積すると筋疲労の一因となります。選択肢1が正解です。
2) グルコース
筋肉の主要なエネルギー源の一つであり、運動をするためにはグルコースが利用されますが、運動を続けるとその利用量は増えるものの筋肉内で増加することはありません。むしろ、エネルギーとして消費されて減少します。
3) グリコーゲン
筋肉内のグリコーゲンは、グルコースが糖鎖として蓄積された形態であり、筋運動の初期段階ではグリコーゲンが分解されてグルコースが供給されるため、グリコーゲンの量は減少します。運動続行により増加することはありません。実際、運動後に再合成され増加するのは、休息をとることでのみです。
4) クレアチンリン酸
クレアチンリン酸は筋肉内で短時間の高強度運動時にATP(アデノシン三リン酸)を素早く再生するために利用されますが、運動を続けると消耗してしまうため、運動によって増加するわけではありません。運動前に比較するとむしろ減少しています。