1→1) アンドロゲン
アンドロゲンは男性ホルモンの一種で、とくにテストステロンが有名です。これらは性徴の発達、筋肉の成長、骨密度の維持などに関わっていますが、直接的に血漿のカリウムレベルを下げるような作用はありません。
2) アドレナリン
アドレナリンはストレス応答に関与するホルモンで、緊急時に血圧を上げたり、心拍数を増加させるなどの作用を持っています。また、筋肉中のグリコーゲンの分解を促進することによりブドウ糖が血液中に放出されます。しかし、これも血漿のカリウムレベルを直接下げる作用は主な役割ではありません。
3) アルドステロン
アルドステロンは副腎皮質ホルモンの一つであり、ナトリウムを再吸収し、カリウムを排泄する作用があります。これにより、腎臓の遠位尿細管と集合管においてナトリウムの再吸収が促進されると同時に、カリウムの排出が増加します。結果として血漿中のカリウム濃度を下げる効果があります。選択肢3が正解です。
4) 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)
ANPは心房から分泌されるペプチドホルモンで、ナトリウムの排泄を促進し、その結果として利尿作用を持ちます。血圧の下降にも寄与しますが、ANPが直接的にカリウム濃度を下げる作用はなく、むしろナトリウム排泄による血圧の調節に関与しています。