1→選択肢1についての解説:
体温の調節中枢は視床下部にあります。視床下部は体温を一定に保つ機能を担い、体温が上がりすぎた場合には発汗や血管拡張を促し、体温が下がりすぎた場合には震えや代謝率の上昇を通じて体温を上げる反応を誘発します。したがって、選択肢1は誤りです。
選択肢2についての解説:
黄体ホルモン(プロゲステロン)は基礎体温を微妙に上昇させる効果があります。これは女性の月経周期において黄体期に基礎体温が高くなる原因の一つです。したがって、選択肢2も誤りです。
選択肢3についての解説:
環境温が下がると体温を保持するために体は皮膚血管を収縮させる反応を示します。この血管収縮により皮膚からの熱の放散が抑制され、体温の低下を防ぐことに役立ちます。したがって、選択肢3も誤りです。
選択肢4についての解説:
プロスタグランジンは、様々な生理作用を持つ脂質の一種で、発熱を含む体温調節に関与しています。特にプロスタグランジンE2(PGE2)は、視床下部の体温調節中枢に作用し、発熱反応を引き起こすことで知られています。したがって、選択肢4が正解です。