1→1) 胆管炎
- 間接ビリルビンの増加は通常ではなく、胆管炎の場合は胆道系が炎症や障害を受けたことにより直接ビリルビンが増加することが多いです。胆道閉塞が原因でビリルビンが血中に逆流し、これが直接ビリルビンとして表れるためです。
2) 新生児黄疸
- 選択肢2が正解です。新生児黄疸では、生まれたばかりの赤ちゃんの体が赤血球を多く壊すため、ビリルビンが大量に生成されます。新生児の肝臓は未熟で、ビリルビンを適切に処理する能力が十分ではありません。そのため、生成されたビリルビンの大部分は間接ビリルビンとして血液中に増加し、皮膚や白目が黄色く見える黄疸を引き起こします。
3) ファーター乳頭部癌
- ファーター乳頭部癌は胆管や胆のうに発生する癌であり、この癌により胆道が閉塞すると胆汁の排泄が妨げられ、直接ビリルビンの増加が主に見られます。間接ビリルビンの増加は特徴的ではありません。
4) デュビン・ジョンソン症候群
- デュビン・ジョンソン症候群は遺伝性の疾患であり、肝臓のビリルビン処理機能に異常があります。この症候群では、特に直接ビリルビンが体内で適切に処理されず血中で増加するのが特徴です。したがって、間接ビリルビンの増加ではなく直接ビリルビンの増加が見られます。