1→選択肢1) アルブミンが正解です。アルブミンは血液中の主なタンパク質で、血漿中の膠質浸透圧を維持する役割があります。アルブミンの血中濃度が低下すると、膠質浸透圧も低下し、血管内の水分が血管外、特に間質に移動しやすくなります。これが浮腫を引き起こす原因となります。
選択肢2) ヒスタミンはアレルギー反応や炎症に関わる化学物質であり、血管を拡張させる働きがあります。ヒスタミンは浮腫を引き起こすことがありますが、それは血管透過性を増加させることによるものであり、血液中の濃度低下が原因ではありません。
選択肢3) キニンも炎症反応に関わる物質で、血管透過性を高める作用がありますが、これも血液中の濃度低下によって浮腫が生じるわけではありません。むしろ、キニンの生成や活性化によって浮腫が生じる場合があります。
選択肢4) ヘモグロビンは赤血球内で酸素を運搬する役割を有するタンパク質です。血液中のヘモグロビン濃度が低下すると、貧血の状態になりますが、直接的に浮腫を引き起こす要因ではありません。ヘモグロビンが低下しても、膠質浸透圧や血管透過性に直接影響するわけではないからです。