1→再生能の低い細胞についての解説は以下の通りです。
1) グリア細胞
グリア細胞は、中枢神経系をサポートする役割を担う細胞であり、神経細胞とは異なり、一定の再生能を持っています。損傷を受けた場合でも、比較的再生しやすい細胞の一つです。
2) 線維芽細胞
線維芽細胞は、結合組織の一部であり、コラーゲンやエラスチンといった繊維を生成する役割を持っています。この細胞も再生能が比較的高く、組織の修復や再生の過程で活発に働きます。
3) 血管内皮細胞
血管内皮細胞は、血管の内壁を形成する細胞で、血流の調節や血管の修復に関わっています。血管が損傷を受けた際には、血管内皮細胞は迅速に増殖して損傷部位を修復するため、再生能は高いとされます。
4) 中枢神経細胞
中枢神経細胞、特に成人の脳や脊髄におけるニューロン（神経細胞）は、再生能が非常に低いことが知られています。これは成人の神経細胞が分裂能をほとんど持っていないためで、そのため、脳や脊髄の損傷は修復が困難であり、しばしば恒久的な障害を残すことがあります。
選択肢4の中枢神経細胞が正解です。中枢神経細胞は、他の細胞と比較して再生能が低いため、中枢神経系の損傷は非常に深刻で回復が難しいケースが多いです。
