1→それでは各選択肢について解説します。
1) 上水の基準は環境基本法による。
- この選択肢は誤りです。上水の基準は「水道法」によって定められています。環境基本法は環境の維持と改善に関する基本的な事項を定める法律であるため、直接的には上水の基準を規定していません。
2) 上水には大腸菌を検出してはならない。
- 正解です。飲用水として安全な上水には、大腸菌群が検出されてはならないとされています。これは飲用水の衛生的安全性を保証するための重要な基準の一つです。
3) 上水末端においては塩素が残留してはならない。
- この選択肢は不正解です。上水処理の過程で微生物の除去や殺菌のために塩素消毒が行われることが一般的であり、ある程度の残留塩素が末端で規定値内にあることは望ましいとされています。これにより、配管を通じた水の移送中に二次汚染を防ぐことができます。
4) 上水処理中に発生したトリハロメタンは発がん物質である。
- 正解です。上水処理中に塩素を使用した消毒を行うと、有機物と反応してトリハロメタン類が生成される可能性があります。トリハロメタン類は発がん物質として知られており、その濃度は水道法で厳しく規制されています。
以上の説明から、選択肢2と選択肢4が正しい回答となります。