第30回柔道整復師国家試験 午後14

1→選択肢1) 陽性鋭波 陽性鋭波は、脳波検査（EEG）でみられる所見です。てんかんなどの痙攣性疾患において、特徴的な脳波として観察されます。神経伝導検査は末梢神経の機能を調べる検査であり、陽性鋭波はその所見ではありませんので、選択肢1が正解です。 選択肢2) 潜時遅延 潜時遅延は神経伝導検査の正常な所見ではなく、末梢神経障害や圧迫等で神経伝導速度が落ちる時に観察される異常所見です。これは電気刺激を与えてから筋肉が反応するまでの時間が通常よりも長くなっている状態を指します。 選択肢3) 伝導ブロック 伝導ブロックも神経伝導検査の所見です。これは神経伝導が途中の特定箇所でブロックされていることを示し、多発性神経炎やギラン・バレー症候群などの末梢神経障害において見られます。 選択肢4) 持続時間の延長 持続時間の延長は筋電図検査において筋肉が収縮し続ける時間が普通より長くなっていることを指し、これも末梢神経及び筋肉の障害に関連する所見です。神経筋接合部の疾患や筋疾患で見られることもあります。