1→1) 血圧は静脈の血管内圧を指す。
→これは不正解です。血圧は通常、動脈の血管内圧を指します。静脈圧は血圧とは異なり通常より低い圧力で、血液が心臓へ戻る際の圧力です。
2) 触診法は聴診法より高く測定される。
→これも不正解です。触診法で測定する場合、実際の血圧よりも低く見積もられる可能性があります。これは脈波を触って測定するため、微細な圧力変化を感じ取るのが困難であるためです。
3) 触診法でも拡張期血圧の測定ができる。
→これは不正解です。触診法では収縮期血圧のみをおおよそ把握することができますが、拡張期血圧は聴診法による聴取でないと正確に測定することはできません。触診法では脈拍の再出現のみを感知するためです。
4) 拍動音が聞こえ始めた点が収縮期血圧である。
→選択肢4が正解です。聴診法で使用する聴診器により、圧迫した血圧計のカフを緩めていく際に、最初に聞こえる拍動音(コロトコフ音)が収縮期血圧を表します。これは、収縮期に最高に達した血液の圧力が、カフの圧力を越えて初めて流れ始める点です。