第30回柔道整復師国家試験 午後40

1→解説: 1) 黄疸 黄疸は、肝臓の障害や胆道系の閉塞などによって血中のビリルビン濃度が上昇し、皮膚や粘膜が黄色く見える状態を指します。急性腎盂腎炎は、尿路感染症の一種であり、黄疸は典型的な症状ではありません。したがって、選択肢1が正解です。 2) 発熱 急性腎盂腎炎では、感染のため体が炎症反応を起こし、発熱が見られることが一般的です。これは、免疫システムが病原体に反応して発する症状の一つであるため、発熱は急性腎盂腎炎でよく観察されます。 3) 頻尿 急性腎盂腎炎に伴う膀胱刺激症状として頻尿があります。感染の影響で膀胱や尿道の刺激が強まり、小量の尿でも排尿したくなる症状です。急性腎盂腎炎の診断においては比較的一般的な症状です。 4) 肋骨·脊椎角部(CVA)の叩打痛 肋骨・脊椎角部の叩打痛は、急性腎盂腎炎に特徴的な症状です。触診や叩打によって腎臓の位置である肋骨・脊椎角部に痛みを感じることから、この症状は腎臓への感染を示す徴候の一つとされています。 まとめると、黄疸は急性腎盂腎炎では見られないので、選択肢1が正解です。発熱、頻尿、CVAの叩打痛は、急性腎盂腎炎の一般的な症状であり、これらの診断において重要な徴候です。