1→1) 後頭葉ーーふらつき
後頭葉は、視覚情報の処理を担う脳の領域です。後頭葉の障害は視野の欠損や視覚の認識障害を引き起こす可能性がありますが、ふらつきは直接的な症状ではありません。ふらつきは平衡感覚に関係する内耳や小脳の障害で起こります。
2) 錐体外路系ーー感覚低下
錐体外路系は、主に筋の緊張調整や無意識下の運動、姿勢の維持などに関与しています。感覚低下は、感覚情報を伝達する経路である脊髄後根や感覚野の障害によるもので、錐体外路系の障害によって直接起こるものではありません。
3) 錐体路系ーー麻痺
選択肢3が正解です。錐体路系は、意識的な微細な運動、特に運動の開始や精密な運動調節を司っています。この系統が損傷すると、患者は麻痺または筋力の低下を経験することが一般的です。したがって、錐体路系が障害されると麻痺が発生するため、この選択肢が正しいです。
4) 小脳系ーー失語
小脳は運動の調節、特に運動の滑らかさやバランス、座位・立位時の姿勢制御などに重要な役割を果たします。失語は言語の産出や理解に問題が生じるもので、通常は大脳の言語中枢、特に左半球のブローカ領域やウェルニッケ領域の障害によって起こります。小脳系の障害が失語を引き起こすことはありません。