1→1) 細胞診ーー悪性度判定
細胞診は細胞の形態から腫瘍の良性・悪性を判定する検査であり、特にがん細胞の確認と悪性度の評価に利用されます。組織診ではなく、針などで細胞を採取して顕微鏡で観察する検査です。したがって、細胞診は悪性度判定に用いられるため、選択肢1が正解です。
2) 超音波検査ーー侵襲的検查
超音波検査(エコー検査)は非侵襲的な検査方法であり、体内の組織や臓器の様子をリアルタイムで映像化する検査です。患者に痛みを与えることなく行うことができます。侵襲的検査ではないため、この選択肢は不正解です。
3) MRI検査ーー放射線被曝
MRI検査は強力な磁場と無線波を利用して体内の断層画像を得る検査です。MRI検査にはX線を用いないため、放射線被曝がないという特徴があります。従って、放射線被曝という説明はMRI検査には当てはまらず、この選択肢は不正解です。
4) 腫瘍マーカーー早期癌検出
腫瘍マーカーはがん細胞が産生する物質やがんによって変化した正常細胞から放出される物質を血液中から検出することで、がんの存在を示唆する検査です。早期癌の検出にも用いられますが、全ての腫瘍マーカーが早期癌に対する感度が高いわけではなく、また特異性も完全とはいえません。早期発見に役立つことがあっても、必ずしも早期癌を検出できるわけではないため、この選択肢は必ずしも正しいとは言えません。