1→1) 椎体圧迫骨折
高所から転落すると、脊椎に大きな圧力がかかり、椎体が圧迫されて骨折することがあります。このようなメカニズムから、椎体圧迫骨折は高所転落時の合併症としてよく見られます。
2) 複合性局所疼痛症候群タイプI(Complex Regional Pain Syndrome Type I, CRPS-I)
複合性局所疼痛症候群タイプI(旧称:反射性交感神経性ジストロフィー)は、損傷や外傷後に激しい痛みが持続し、患部の温度変化や色調変化、浮腫などを伴う症状群です。高所から転落するといった外傷が原因で発症することがあります。
3) 阻血性壊死
高所からの転落による直接的な外傷では、局所的な打撲や骨折は起こり得ますが、阻血(血流の阻害)による壊死は即時には発生しません。阻血性壊死は血管が閉塞したり、流れが極端に悪くなったりした場合に起こる状態で、外傷直後に見られる典型的な合併症ではありません。したがって、選択肢3が正解です。
4) 腓骨筋腱炎
腓骨筋腱炎は、腓骨筋腱に炎症が起こる状態で、足首の捻挫や繰り返し足首を使う運動によって生じることが多いです。しかし、高所転落の際にも足首が捻挫されるなどの状況が考えられるため、この症状が合併症として発生する可能性は排除できません。