1→1) 就寝時に患側が下になるよう指導する。
これは誤りです。腱板断裂患者では、就寝時に患側が下になる体勢は避けるべきです。この体勢は肩に圧迫がかかり、痛みが増す原因になりえます。患者は安静時の体位で肩に負担をかけないよう、適切な姿勢を取る指導が重要です。例えば、患側を上にして側臥位になるか、あるいは背中を支えつつ半座位で就寝することが推奨されます。
2) 不具合は遠慮なく訴えるよう指導する。
これは正しい指導です。不具合や痛みなどの症状はリハビリテーションの進行や評価に大きく関わるため、患者が遠慮せずに正直に訴えることは治療の効果を最大化する上で非常に重要です。
3) トイレでの清拭は健側使用を指導する。
これも正しい指導です。腱板断裂患者は患側の肩関節の動きが制限されており、日常生活で無理な動作をすることは避けるべきです。清拭のような日常動作においても健側の手を使用することで、患側の肩への負担を減らし、痛みの発生を防ぐことができます。
4) 重い物を患側で持たないよう指導する。
これも適切な指導です。腱板断裂によって肩の筋力が低下し、安定性が損なわれているため、患側で重い物を持つことはさらなる損傷や痛みの原因になる可能性があります。よって、患側での重量物の持ち運びは避けるべきであり、この指導は適切です。
選択肢1が正解です。