1→大腿骨骨幹部骨折の固定除去後の後療法において注意する必要があるのは、
選択肢1) 回旋変形
骨折部が回旋変形として癒合してしまうと、下肢のアライメントが正しくなくなり、歩行障害や関節障害を生じる可能性があります。固定除去後は回旋変形を防ぐための適切なリハビリテーションと観察が必要です。選択肢1は正解です。
選択肢2) 関節強直
関節強直は長期間固定して関節を動かさないことで起こりますが、大腿骨骨幹部骨折自体やその固定除去後に特に関節の可動域を制限することが原因となるわけではありません。したがって、これは注意点の主な対象ではありません。
選択肢3) 骨化性筋炎
固定後の骨の回復過程で、軟部組織への骨形成が起こることがあります。これを骨化性筋炎と言い、しばしば大腿周囲の筋肉に見られます。この症状が現れると痛みや関節の可動域制限を引き起こすため、注意が必要です。選択肢3は正解です。
選択肢4) 挫滅症候群
挫滅症候群(クラッシュシンドローム)は、長時間押しつぶされるような外傷によって、筋肉が壊死することで発生する急性腎障害です。骨折治療後の後療法で特に注意が必要な項目ではなく、骨折直後の外傷管理において考慮するべき事項です。