1→1) 骨膜に炎症が生ずる。
シンスプリントは、下腿の骨膜に微小な断裂や炎症が生じ、疼痛を引き起こす障害です。骨膜は筋肉が付着する部分で、過剰な運動や、反復する運動によって骨膜が引き裂かれたり、炎症を起こしたりすることがあります。この解説文は正確です。
2) 脛骨内側に好発する。
シンスプリントは通常、脛骨の内側縁に沿って痛みを感じることが多いです。このエリアはしばしばストレスが集中しやすく、疼痛の好発部位となります。筋肉や腱が脛骨に付着しているため、その部分にストレスが集中すると痛みが生じ易いのです。この解説文も正しいです。
3) 扁平足は誘因となる。
扁平足は、シンスプリントを引き起こすリスクファクターの一つです。扁平足の人は、歩行や走行の際に足のアーチが適切に衝撃を吸収しにくく、結果として下腿の筋肉や骨膜に過剰なストレスがかかりやすくなります。したがって、この解説文も正しい情報を提供しています。
4) 単純エックス線像で異常がみられる。
シンスプリントの初期段階では、単純X線検査では通常、異常所見を認めないことが多いです。骨折のような明らかな異常がない限り、X線では診断しづらい特徴があります。したがって、選択肢4が誤りであり、正解です。時に、シンスプリントが長期化し、骨へのストレスが継続すると、ストレス骨折などの変化がX線に写ることがあるものの、シンスプリントそのものを単純X線像で確認することは困難です。