第30回国家試験 午後104
70歳の男性。2週前から足関節捻挫で通所中である。痛みが引かないとクレームを言ってきた。普段から態度が威圧的である。
施術にあたり正しいのはどれか。
正解!
不正解 答え 3
1→1) 施術を中止する。
この選択肢は適切ではありません。患者が施術に不満を持つ場合に、ただちに施術を中止するのではなく、その原因を理解し、より適切な対応を模索することが求められます。患者の不安や疑問に耳を傾け、適切な説明を行いながら、信頼関係を構築することが大切です。
2) 患者の態度をいさめる。
患者の態度が威圧的であると感じた場合であっても、直接的に態度をいさめるのは望ましくありません。そのような対応は情勢を悪化させる可能性があり、プロフェッショナルな関係構築に対して逆効果となり得ます。問題行動の背景にある不安や苦痛に対して慎重にアプローチすることが重要です。
3) 施術に対する希望を尋ねる。
選択肢3が正解です。患者の不満や痛みが引かないというクレームを受けた場合、その原因を究明し、どのような施術を望んでいるのかを聞くことが重要です。患者の希望や期待に耳を傾け、共感し、施術計画を調整することで、患者の満足度を向上させることができます。また、患者が自己の状況に対する理解を深め、施術への協力を促すこともできます。
4) 優遇して施術する。
この選択肢は適切ではありません。患者を優遇することは、態度が威圧的であるという理由だけで特別扱いをすることを意味し、他の患者に不公平を生む可能性があります。すべての患者に公平に質の高い処置を提供することが、医療専門職としての責任です。患者の態度に左右されずに、適切なプロトコールに従った施術を行うべきです。