第30回国家試験 午後118
18歳の男子。高校でハードルの選手である。2か月前にハムストリング1度損傷を発症した。患者から「『肉離れはくせになる』とSNSで見たのですが、再発予防はどうしたらいいですか?」と質問があった。
説明で誤っているのはどれか。
正解!
不正解 答え 4
1→1) 筋の硬さとの関連を説明した。
この選択肢では、ハムストリング損傷と筋肉の硬さとの関連について説明することが含まれます。実際に筋肉の硬さは筋損傷のリスクを増加させるとされています。筋肉が硬く柔軟性が低いと、運動時の筋肉の伸張が適切でなくなり、損傷を生じやすくなるからです。
2) 持続的な負荷への注意を説明した。
持続的かつ過度な負荷が筋肉に加わることは、筋損傷のリスクを高めます。特にハードルのような競技では、繰り返しの爆発的な力が筋肉に加わるため、負荷の管理に気を配ることは再発予防において有効です。
3) ストレッチの重要性を説明した。
ストレッチは筋肉の柔軟性を向上させ、適切な筋肉の動きを促すことで損傷リスクを減らすことに役立ちます。定期的なストレッチは筋肉の硬さを軽減し、筋肉の耐久力を高める可能性があります。
4) 踵殿距離(HBD)との関連を説明した。
踵殿距離(HBD: Heel-to-Buttock Distance)は、膝の曲げや体の柔軟性を測定するテストの一つで、実際にはハムストリング損傷の再発予防に直接的な関連性はありません。したがって、ハムストリング損傷の再発予防との関連を説明することは誤りと言えます。正しい予防法は、筋力トレーニングや適切なウォームアップ、運動の間の休息時間の管理などが挙げられます。
選択肢4が正解です。