1→選択肢1) スピードテスト
スピードテストは長頭二頭筋腱の障害を評価するテストです。被検者の手を掌を上にして90度の前方挙上させ、肘を伸展した状態で抵抗を与えます。この時に上腕二頭筋溝で痛みが誘発されると陽性となりますが、これは肩腱板損傷の検査としては用いられません。
選択肢2) ジャークテスト
ジャークテストは肩関節の後方不安定性を調べるためのテストです。被検者の肘を90度に曲げ、内旋させた状態から施術者が肘を押して肩関節に対して後方のストレスを加えます。痛みや肩の「ポップ」といった異常感が出れば陽性ですが、これは肩腱板損傷を直接的に評価するものではありません。
選択肢3) ディンプルサイン
ディンプルサインは、肩甲下手検査とも呼ばれ、後方の肩甲骨周囲に「ディンプル」と呼ばれるくぼみが見られることからこの名前がついています。これは主に脱臼や肩甲下筋の損傷に関連して観察され、肩腱板損傷を評価するためのテストではありません。
選択肢4) ペインフルアークテスト
ペインフルアークテストは肩腱板損傷を評価するテストで、特に棘上筋損傷の際に陽性となることが一般的です。被検者に肩関節を側方に挙上させる動作をしてもらい、60度から120度の間で痛みを訴える場合は陽性とされ、肩腱板損傷を示唆します。したがって、選択肢4が正解です。