1→1) 集合管
集合管は腎臓の尿細管系の一部で、尿の浸透圧を調節し、最終尿の濃縮や希釈を行う場所です。集合管ではグルコースの再吸収は行われません。したがって、集合管はグルコースを能動的に再吸収する部位ではありません。
2) 近位尿細管
近位尿細管は腎臓の尿細管系で、糸球体から濾過された尿が通る最初の部分です。ここでは、グルコース、アミノ酸、電解質など多くの物質が能動的輸送によって再吸収されます。グルコースは、特にSGLT遺伝子ファミリーにコードされるナトリウム-グルコース共輸送体(SGLT)を介して能動的に再吸収されます。腎臓でのグルコースの再吸収はほぼ全部が近位尿細管で行われるため、選択肢2が正解です。
3) 遠位尿細管
遠位尿細管も、腎臓の尿細管系に属していますが、主に電解質の再吸収や酸塩基平衡の調節などを行います。グルコースの再吸収は、遠位尿細管ではほぼ発生しません。そのため、遠位尿細管はグルコースを能動的に再吸収する部位とは言えません。
4) ヘンレループの下行脚
ヘンレループは、近位尿細管から続く尿細管系の一部で、下行脚と上行脚があります。下行脚では水のみが能動的に再吸収されますが、グルコースの再吸収は行われません。グルコースの能動的再吸収は、上述のように近位尿細管で起こります。したがって、ヘンレループの下行脚はグルコースを能動的に再吸収する部位ではありません。
総合すると、腎臓でグルコースが能動的に再吸収されるのは近位尿細管であり、選択肢2が正解です。