1→長掌筋についての問題です。各選択肢に対する解説は以下の通りです。
1) 手根管内を通る。
長掌筋は手根管内を通りません。手根管は腱と神経が通る通路であり、特に正中神経と指の屈筋腱が通る場所ですが、長掌筋の腱は手根管の外側を走行します。したがって、この選択肢は誤りです。
2) 手関節の屈曲に関わる。
長掌筋は手関節の屈曲に関与する筋肉です。具体的には、手首を曲げる動作に作用することで、手の安定と柔軟な動きを可能にします。このため、選択肢2が正解です。
3) 第5中手骨底に停止する。
長掌筋は第2~第5中手骨の底部(掌側面)に停止します。第5中手骨だけでなく、第2中手骨から第5中手骨まで幅広く付着しており、選択肢3の表現は長掌筋の停止部位を正確に表していません。このため、この選択肢は誤りです。
4) 橈骨神経の支配を受ける。
長掌筋は橈骨神経ではなく、正中神経(C6-T1)の支配下にあります。橈骨神経は手の他の多くの筋肉を支配しますが、長掌筋はそこに含まれません。したがって、この選択肢も誤りです。
以上の解説に基づき、正解は「選択肢2」です。