1→機能肢位は、関節や筋肉に問題が生じた時に、その部位を最も機能的で安定した位置に保つための肢位のことを言います。これは、後遺症や機能障害を防ぎ、日常生活での動作を容易にするために重要な概念です。
1) 肘関節屈曲10度: 肘関節の機能肢位は、一般的にはやや屈曲した状態、約90度が理想とされています。肘関節をわずかに屈曲させた10度という位置は、機能肢位として不適切です。
2) 手関節掌屈10度: 手関節の場合、掌屈よりもわずかな背屈で中立に近い位置が機能肢位とされています。特に、手首は適度な程度の背屈、約20~30度の状態で最も機能的とされているため、掌屈10度は機能肢位としては不適切です。
3) 股関節伸展10度: 股関節の機能肢位は、軽い屈曲、外旋、および適度な開張が望ましいです。伸展10度は股関節の正常な機能を担保する位置とは言えず、機能肢位には適していません。
4) 膝関節屈曲10度: 膝関節の機能肢位は、多くの場合、わずかな屈曲、約10~30度の状態が機能的であるとされています。このわずかな屈曲は、膝関節の安定性を保ちながら、立位や歩行を支援するため、最も機能的な肢位です。
選択肢4が正解です。膝関節屈曲10度は機能肢位として適切であり、膝関節の動きと安定性を保持するのに役立つ位置です。