1→選択肢1) ブローカ失語は、通常、話すスピードが遅く、発話の苦労や努力が見られます。自発語が流暢でなく、文法的にも不完全な会話が特徴です。復唱も損なわれることが多いため、今回の問題文に挙げられた特徴とは合致しません。
選択肢2) ウェルニッケ失語は、理解障害が顕著な一方で自発語が流暢に見える場合があります。しかし、ウェルニッケ失語の患者は意味のない言葉(新造語)を使ったり、言葉を見つける際に苦労することが特徴で、復唱もうまくできないことが一般的です。このため、この症状も問題文のシナリオとは合っていません。
選択肢3) 超皮質性運動性失語は、発話に運動的な苦労が見られ、ブローカ失語に似ていますが、自発語はさらに不流暢で、言語の理解は比較的保たれています。また、復唱も困難な場合が多いです。したがって、この選択肢も問題文に提示された状況とは異なります。
選択肢4) 超皮質性感覚性失語は、自発語が流暢で、言葉の理解が障害され、そして復唱は良好であることが知られています。この特徴は問題文に挙げられた状況と一致します。超皮質性感覚性失語の患者は、一見正常に話しているように見えるかもしれませんが、言葉の意味を理解することに問題を抱えているのです。
以上の説明から、選択肢4が正解です。