1→解説を下記の通り記します。
1) アルツハイマー型認知症-物盗られ妄想
アルツハイマー型認知症では、記憶障害や見当識障害といった認知の低下と共に、不安や妄想などの行動心理症状が現れることがあります。物盗られ妄想はその一例で、身の回りの物がなくなったことに対して、盗まれたと誤解する症状です。従って、選択肢1が正解です。
2) レビー小体型認知症-同じ動作を繰り返す
レビー小体型認知症は、幻視や認知症状の他にパーキンソン症候群様の症状を示すことが特徴です。同じ動作を繰り返すとは強迫症状の一つであり、これはレビー小体型認知症の特徴的症状ではありません。
3) 脳血管性認知症-幻視
脳血管性認知症は、脳の血管障害によって起こる認知症で、物忘れや判断力の低下などの症状が特徴です。幻視は比較的レアであり、典型的な症状ではありません。レビー小体型認知症の方が、幻視を伴うことが一般的です。
4) 前頭側頭葉変性症-感情失禁
前頭側頭葉変性症は、前頭葉や側頭葉の委縮によって起こる認知症です。行動の変化や性格の変化が顕著で、感情の変化も見られますが、感情失禁はその特徴的な症状ではなく、むしろ多幸症や不適切な行動が特徴です。感情失禁とは、感情のコントロールができずに不適切な状況で笑ったり泣いたりする状態を指すことが多く、他の神経変性疾患で見られることもある症状です。
以上のことから、選択肢1「アルツハイマー型認知症-物盗られ妄想」が正解です。