1→1) 喘息発作は日中に多い。
この選択肢は正しくありません。喘息発作は夜間や早朝に多く見られることが知られています。これは昼夜の体内リズムや横になることによる気道の圧力変化、ホルモンの分泌変動などが関係しているとされています。
2) 気道感染は発作を誘発する。
選択肢2が正解です。気道の感染は、感染症を引き起こすウイルスや細菌が気道を刺激し、既存の炎症を悪化させることで喘息の発作を誘発する原因の一つです。気道の感染は、喘息患者において発作を引き起こす主要なリスクファクターの一つと考えられています。
3) 吸気性の呼吸困難がみられる。
この選択肢は誤りです。喘息の呼吸困難は、主に呼気性です。喘息の発作では気道の狭窄と炎症により、特に呼気の際に空気が抜けにくくなり、長い強制的な呼気が必要になります。
4) 重症発作では伏臥位姿勢をとる。
この選択肢も誤りです。重症の喘息発作の際に患者が取るのは、通常、体を前傾させた座位(いわゆる三角座り)です。これは呼吸補助筋を使いやすくする姿勢で、伏臥位ではなく、喘息の呼吸困難を軽減しやすい姿勢とされています。伏臥位は腹部に圧迫がかかり、呼吸をさらに困難にする可能性があります。