1→貧血は、体内の血液中に含まれる赤血球の数量が正常値よりも減少し、それに伴うヘモグロビンの量が減少した状態を指します。ヘモグロビンは赤血球内のタンパク質であり、酸素の運搬に重要な役割を担っています。ヘモグロビンの量が減ると、十分な酸素が体の組織に運ばれなくなります。したがって、選択肢1) 単位容積当たりのヘモグロビン量が減少した状態をさす。が正解です。
選択肢2) 成人女性でヘモグロビン濃度13g/dLであれば貧血である。は誤りです。成人女性における一般的な貧血の定義では、ヘモグロビン濃度が12g/dL以下の状態を指します。13g/dLでは通常、貧血とは診断されません。
選択肢3) 液感染性を示す。も誤りです。貧血はそのものが感染症ではなく、様々な原因によって起こる可能性がありますが、液感染性という性質を持つわけではありません。感染症自体が原因で貧血を引き起こすことはありますが、貧血が感染を示すわけではないです。
選択肢4) 徐脈をきたす。も誤りです。貧血が進行すると、組織に十分な酸素が供給されないため、心拍数の増加が見られることがあります(頻脈)。徐脈(低い心拍数)は通常、貧血によって直接引き起こされるものではありません。
したがって、正解は「選択肢1」です。