1→それぞれの選択肢について解説します。
1) 痙縮
痙縮は、筋肉が勝手に持続的に収縮して固まる状態を指します。痙縮は、中枢神経系の損傷、例えば脳卒中や多発性硬化症などの際に見られることがありますが、パーキンソン病の代表的な症状ではありません。
2) 企図振戦
企図振戦は、特定の行動を意図して行なう際(例えば手を前に伸ばす際)に現れる振戦のことを言います。これは譜面立直症や小脳障害によく見られる症状であり、パーキンソン病の患者は静止時振戦(動かないときの震え)が特徴的です。
3) 線維束収縮
線維束収縮は、一連の筋線維の異常な収縮を指す用語ですが、これは一般的な病態や症状としては定義されていないため、パーキンソン病に直接的な関連がある病態とは言えません。
4) 姿勢反射障害
姿勢反射障害とは、自分の体の位置を調整し、姿勢を安定させるための反射が適切に機能しない状態です。パーキンソン病の患者は、バランスの保持が困難で、立っているときや歩いているときに容易に転倒することがあります。これはパーキンソン病の典型的な症状であり、よって正確にこの症状を示しています。
選択肢4が正解です。姿勢反射障害はパーキンソン病において典型的な症状であり、病態の管理において重要なポイントになります。