1→1) 褥瘡
褥瘡は主に長時間同じ姿勢を続けることで、圧迫され続けた皮膚や組織が壊死を起こすことで発生します。筋委縮性側索硬化症(ALS)では慢性的な筋力低下や運動障害が起こりますが、褥瘡は直接の症状ではなく、患者が不動の状態になることで二次的に発生する可能性があります。
2) 感覚障害
感覚障害は一般に知覚を司る神経の障害によって起こります。筋委縮性側索硬化症は運動神経を侵す病気であるため、初期段階では感覚障害は一般的な症状ではありません。
3) 呼吸筋麻痺
筋委縮性側索硬化症(ALS)の特徴的な症状は、運動神経細胞が次第に機能を失い、筋肉が衰えていく(筋委縮)ことです。これが進行すると、呼吸に関わる筋肉も弱くなり、呼吸困難や呼吸筋麻痺を引き起こし得ます。したがって、選択肢3が正解です。
4) 直腸膀胱障害
直腸膀胱障害は主に自律神経の障害によって生じることが多く、これには排尿障害や便秘などが含まれます。筋委縮性側索硬化症は運動神経を主に侵しますが、病気が進行すると自律神経に影響を与えることがあり、結果的に直腸膀胱障害を引き起こす可能性がありますが、特徴的な症状ではありません。