1→選択肢1に対する解説: 梅毒はクラミジア感染症ではありません。梅毒はトレポネーマ・パリダム(Treponema pallidum)という細菌によって引き起こされる性感染症です。クラミジア感染症はクラミジア・トラコマティス(Chlamydia trachomatis)という異なる細菌によって引き起こされる病気であり、梅毒とは異なります。従って選択肢1は不正解です。
選択肢2に対する解説: 梅毒は飛沫感染ではなく、主に性行為を通じて感染する疾患です。また、妊娠中の母親から胎児への垂直感染や、稀に血液感染によって伝播することもありますが、飛沫感染することはありません。したがって選択肢2も不正解です。
選択肢3に対する解説: 晩期梅毒では神経梅毒として中枢神経症状を呈することがあります。これは感染後何年も経過してから発症することが多く、認知障害、協調運動障害、視力障害などが現れることが知られています。そのため、選択肢3が正解です。
選択肢4に対する解説: 硬性下疳は梅毒の初期症状の一つであり、感染部位に無痛の硬いしこり(下疳)が形成されます。硬性下疳が自然に消退したとしても、梅毒感染が体内で進行している可能性が高いため、適切な治療が必要です。治療をせずに放置すると、長期的な健康へのリスクが高まります。したがって選択肢4も不正解です。