1→1) 長管骨骨幹部に好発する。
正しくは、骨肉腫は長管骨の骨幹部ではなく、骨端近くの骨膜下で成長する癌性の腫瘍です。特に大腿骨や脛骨の骨端近くで発生することが多いです。
2) 効率に肝転移をきたす。
骨肉腫は肺に転移しやすい傾向があり、肝転移というよりは肺転移が一般的です。そのため、骨肉腫の患者さんは定期的に胸部のCTスキャンなどで検査を受けることが多いです。
3) 単純エックス線でスピクラ状骨形成を示す。
選択肢3が正解です。骨肉腫は単純X線検査において、「サンバースト(日光放射)パターン」と呼ばれる、骨膜から放射状に伸びるスピクラ状の骨形成を示すことが特徴的であり、これは骨肉腫診断の重要な指標となります。
4) 血液所見でアルカリフォスファターゼは低値を示す。
実際には、骨肉腫ではアルカリフォスファターゼの値が高まることがあります。これは腫瘍細胞が活発に分裂、成長していることを示しており、骨肉腫の進行や治療の効果をモニタリングする指標の1つとなり得ます。低値ではなく、高値を示すことが一般的です。