1→1) 腸腰筋短縮 - ドレーマン徴候
腸腰筋短縮が疑われる際、一般的に用いられる徴候は、トマステストまたはエリックスンテストなどです。ドレーマン徴候は、脊髄病変(特に錐体路障害)を示す神経学的反応であり、腸腰筋短縮には関連しません。
2) ペルテス(Perthes)病 - ルドロフ徴候
ペルテス病は、小児に見られる大腿骨頭の骨壊死を特徴とする疾患です。ルドロフ徴候は、腱膜の引っ張られる感じを患者が報告することを指し、主に腰や臀部の筋膜性疼痛と関連があります。したがって、ペルテス病には直接的な関連性はありません。
3) 股関節インピンジメント - 尻上がり徴候
股関節インピンジメント(FAI; Femoroacetabular Impingement)は股関節の異常な接触によって起こりますが、尻上がり徴候とは無関係です。尻上がり徴候は、腰椎部の障害が疑われる際に見られるもので、片足立ちの際に同側の臀部が上がる徴候です。これは、股関節や腰部の筋肉の問題ではなく、トレンデレンブルグ徴候と関連しています。
4) 大腿骨頭すべり症 - トレンデレンブルグ徴候
大腿骨頭すべり症(SCFE; Slipped Capital Femoral Epiphysis)は、思春期の子供に頻繁に見られる状態で、大腿骨頭が骨端板を通じて後方にずれることで生じます。これは支える脚の臀部筋群が正常に機能しないため、立時にトレンデレンブルグ徴候が見られることがあります。患者は体重を支える側の臀部を十分に上げることができず、反対側の臀部は下がった位置になります。このため、選択肢4が正解です。