1→選択肢1) 自他共栄
「自他共栄」は、他人と共に利益を享受し、相互に高め合うという考え方です。柔道の創始者である嘉納治五郎が柔道の理念の一つとして提唱したもので、競技や訓練において互いに敬意を持ち協力することを意味し、敵対するのではなく、互いに利益と幸福を追求することに重点を置いています。正々堂々とは直接関連しません。
選択肢2) 柔能制剛
「柔能制剛」とは、柔道の理念の一つであり、「柔よく剛を制す」とも表されます。ここで言う「柔」は柔軟性や適応性、「剛」は力強さや硬直性を意味しており、柔軟で機敏な動きや心が剛直な力を克服できるという意味があります。これも直接的に正々堂々という概念とは関連しません。
選択肢3) 順道制滑
「順道制滑」とは、柔道の技術や戦略を指すものではなく、道徳的な理念として正々堂々と行動することを意味します。つまり、公正で誠実な態度で自身を律し、対戦相手や周囲に対しても誠実かつ公平にふるまうという概念であり、柔道精神の核心をなすものです。選択肢3が正解です。
選択肢4) 相助相譲
「相助相譲」とは、互いに助け合い、譲り合うことを意味します。社会や共同体の一員として、相互に協力し合いながら生きていくという考え方を反映しています。これは協調性や協力の精神に関連する概念であり、競技の精神的側面においても重視されますが、直接的に正々堂々という意味では使用されません。