第31回柔道整復師国家試験 午前29

1→選択肢1) ワトソン・ジョーンズテスト ワトソン・ジョーンズテストは足首の前方不安定性を評価するのに使用される試験です。特に、前距腓靭帯（ATFL）を評価するのに用いられ、患者が座っているか横になっている状態で、足首を前方に移動させてテストを実施します。このテストは回旋不安定性を評価するものではありません。 選択肢2) ラックマンテスト ラックマンテストは膝の前方不安定性、特に前十字靭帯（ACL）の損傷を評価するテストです。患者の膝を90度に曲げ、ティビアを前に引きながらフェムルを固定し、ティビアが過剰に前方に動くかどうかを観察することでACLの状態を確認します。ラックマンテストは回旋不安定性を直接評価するものではありません。 選択肢3) サギング サギングは膝関節の前後の不安定性を評価する際に用いられるテストですが、一般的なテスト名称ではないかもしれません。これはギャルウェイサインとも呼ばれ、重力によってティビアが後方に垂れ下がるのを観察することで、特に後十字靭帯（PCL）の損傷を評価します。サギングは回旋不安定性を評価するテストとは異なります。 選択肢4) Nテスト Nテストは肘関節の回旋不安定性を評価するためのテストです。テストの際には患者の肘を安定させ、前腕を回旋させて靭帯の損傷や関節の不安定性を調べます。回旋方向の安定性が重要となる肘関節の評価に使用されるため、「選択肢4が正解です」。